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参加者の声

笠井 淳吾

国際哲学オリンピック二度目の参加となった今回。昨年は戸惑ったこともありましたが、今年はその経験もあって、楽しく過ごすことができました。
昨年と同様、全体的に学生の英語力は非常に高いです。皆さん母国語のように英語を使います。聞いた限りではほとんどの学生が、9,10年間、英語の学習歴があるようで、わずか4,5年の我々日本の学生が対抗するためには、鍛練が求められるのは当然なわけです。
様々な国の人と、哲学や宗教、歴史、文化についての話をしましたが、中でも印象に残っているのは、禅について話したことです。西田幾多郎の絶対無を何とか説明し、キリスト教との関係について議論しました。
また、大会を通じて一つ違和感を覚えたことは、英語を母国語としないもの同士が、英語で会話するということです。決して稀有なことではないですが、アメリカやカナダなど、英語圏の大半の国々から今年は参加者がいなかっただけに、英語を使ってコミュニケーションをとることに少し抵抗を感じました。何だか、いないはずの国々に支配されているような、そんな気さえ起りました。
そうは言っても、英語はもはや世界言語です。ツールとして世界中で使用されるのであり、ネイティブの人たちとだけ会話するだけではなく、ノンネイティブの人たちとの会話に慣れていかなければならないと痛感しました。人によっては、訛りが強い上に速く話すので、その辺りにも慣れていく必要がありそうです。
哲学を日本から世界に発信していくのは、他の学問に比べて、格段に難しいと思います。数学や科学のように、「はいどうぞ。」と数式を出すわけにも参りません。違和感を覚えたのもそのためです。哲学は特に、言語と密接に関わっているはずですから、共通言語である英語を使っていると、思考まで単一化されているのではないかと思ってしまったわけです。
そこで今日のグローバルな世界においては、様々な言語を背景に生まれるユニークな発想を、世界言語で語り出していくという、葛藤を伴う努力が求められているのではないでしょうか。私自身、そのような努力をしていきたいと考えております。

最後に、日本予選や特訓、国際大会本番でお世話になった、北垣宗治先生、林貴啓先生、梶谷真司先生にこの場をお借りして、感謝いたします。そして、共に語り合い、私に多大な影響を与えて下さった、笹埜健斗さんに、心より感謝申し上げます。

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